No.22
1950年代
未知の人工衛星が発見された
ブラックナイト衛星
だがその正体ははっきりしないまだどの国も
宇宙に到達していなかった時代
NASAの研究者や軍事関係者たちは驚愕した――と語られている
その後
レーダー反射
宇宙ゴミ
不鮮明な写真観測の失敗
撮影ミス
大気圏で燃え尽きた破片
だがそれらは検証されるより先に
「またブラックナイトが観測された」と語られた
写真が違う
形が変わる
だが否定は起きない
「変形した」
という設定が追加される
違いは間違いではなく物語の更新になる
やがて
古代文明
電波信号
地球外文明説明ではなく要素が足されていく
そしていつの間にか
ブラックナイトは
一万三千年前から
地球を監視していたことになった
補足資料
1954年、アメリカの新聞において、地球を周回する未確認の人工衛星が存在するとの記事が掲載されたという記録がある。当時はまだ人工衛星の打ち上げが実現していない時期であり、ソ連によるスプートニク1号の打ち上げ(1957年)以前であった。このため、一部では米軍や他国による極秘計画ではないかとする報道がなされたとされている。
1960年代には、アメリカ海軍のレーダーが正体不明の物体を捉えたとする報告が語られるようになった。また、1963年には宇宙飛行士ゴードン・クーパーが軌道上で未知の物体を目撃したとする逸話が広まったが、公式記録との整合性については複数の見解が存在する。
1998年には、スペースシャトル・エンデバー(STS-88)による国際宇宙ステーション建設初期ミッションの際に撮影された写真の一部が、ブラックナイト衛星の画像であるとして紹介された。NASAはこれらの画像について、断熱ブランケットの破片が漂流している様子を捉えたものであると説明している。これに対し、人工物であるとする解釈がインターネット上で拡散した。
また、1899年にニコラ・テスラが受信したとされる電波信号や、古代文明が地球外文明と接触していたとする説と結びつける言説も存在する。これらはブラックナイト衛星が一万三千年前から地球を監視している装置であるとする物語構造の一部として語られてきた。
観測とされる写真や証言は時期ごとに異なり、形状や大きさの説明も一定していないと指摘されている。一方で、その差異は誤認や観測条件の違いとする説明と、対象が変形・移動しているとする説明の双方が提示されてきた。
ブラックナイト衛星という語は、冷戦期の宇宙開発競争、未確認飛行物体(UFO)言説、インターネット時代の情報拡散構造と結びつきながら語られてきた概念である。公式発表、報道、個人の証言、オンライン上の再解釈が重なり合い、複数のバージョンが並存してきた経緯がある。現在においても、宇宙開発史や現代オカルト言説を扱う文脈の中で参照対象とされている。
断片(リンク)
・[Gordon CooperのUFO目撃証言インタビュー] (1963目撃、1999インタビュー) – YouTube(宇宙飛行士本人が軌道上での未確認物体目撃を語る一次証言動画)
・[STS-88 Mission Report] (1998) – NASA Technical Reports Server(NASA公式技術報告書)
・[CIA Declassified UFO Collection] (1950s-1960s) – CIA FOIA Reading Room(冷戦期の未確認物体・異常信号に関するdeclassified文書)
・[Project Blue Book – Unidentified Satellite Reports] (1950s-1960s)– National Archives(未確認衛星・物体報告の開示ファイル)


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