No.29
バミューダトライアングル
魔の三角地帯と称される
ここは、謎の遭難事故が発生する海域と語られる
航空機の消失
船舶の行方不明
フライト19事件
USSサイクロプス号行方不明事件
旅客機スタータイガー、スターアリエルの失踪
空中給油機ストラトタンカー衝突事故
遭難事故は実際に起きている
だがもともと
別々の出来事だった
フロリダ
プエルトリコ
バミューダ諸島
1960年代
それらを結ぶ線が引かれ広大な海域に三角形が現れた
もし丸で囲まれていたなら
ここまで印象は強くなかったかもしれない
天候の急変
メキシコ湾流
磁場の異常
超古代文明
宇宙人
メタンハイドレート
電子雲
理由は次々に加えられた
事故は点だった
三角形が、それを物語にした
補足資料
バミューダトライアングルは、北大西洋のフロリダ半島、プエルトリコ、バミューダ諸島を結ぶ海域を指す通称であり、「魔の三角地帯」とも呼ばれてきた。特定の行政区分や国際的に認定された海域名ではなく、主に20世紀後半の出版物や報道によって広まった概念とされている。
この海域に関連づけられる事例として、1945年に発生した訓練飛行隊の失踪であるフライト19事件、1918年に消息を絶ったUSSサイクロプス号行方不明事件、1948年および1949年に発生した旅客機スタータイガー、スターアリエルの失踪、1950年代の空中給油機ストラトタンカー衝突事故などが挙げられる。これらはいずれも個別に発生した事故であり、発生年や状況、原因の推定はそれぞれ異なる記録が残されている。
1960年代、アメリカの雑誌記事や書籍において、これらの事例を地図上で結び、三角形の海域として提示する手法が用いられたとされている。とくにヴィンセント・ガディスによる記事や、チャールズ・ベルリッツの著作が広範な読者を得たことが普及の契機になったという指摘がある。この時期以降、「三角形」という視覚的枠組みが強調され、個別の事故が一つの現象群として語られるようになったと整理されている。
原因については、天候の急変、ハリケーンの発生、メキシコ湾流の強い潮流、浅瀬や暗礁の存在、航法機器の誤作動などが挙げられてきた。磁場の異常やコンパス偏差に関する言及も存在するが、恒常的な特異磁場の存在を示す公的確認はないとする報告もある。また、超古代文明や宇宙人関与説、海底メタンハイドレートの噴出、電子雲といった説明も出版物や映像作品の中で提示されてきた。
一方で、当該海域は世界有数の海上交通路および航空路に位置し、航行量の多さが事故件数の多さと関連している可能性を指摘する研究もある。アメリカ沿岸警備隊や保険会社の統計では、特異な事故率の増加は確認されていないとする見解も公表されてきた。
バミューダトライアングルは、地理的実体というよりも、報道・出版・映像メディアによって形成された概念的枠組みとして分析されることが多い。個別の事故が地図上の図形によって再構成され、単一の物語として提示された事例として、メディア研究や科学コミュニケーション研究の対象にもなっている。
断片 (リンク)
・[The Bermuda Triangle by Charles Berlitz (full scan)] (1974) – Internet Archive(書籍のオリジナル版スキャン)
・[The Loss of Flight 19] (1945) – Naval History and Heritage Command(US Navyの公式ページ)
・[Bermuda Triangle: Selective Bibliography] (1918-1974) – Naval History and Heritage Command(参考文献リスト)
・[The Geography of the Bermuda Triangle (UCSB Geography legacy page)] – University of California, Santa Barbara(バミューダトライアングルの歴史的成立過程を概説)
・[The original Bermuda Triangle article (1950 clipping)] (1950) – Newspapers.com / Democrat and Chronicle(1950年の新聞記事クリッピング)


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