No.27
UFOは最初から円盤だったわけではない
それまでは空に現れる謎の光として語られていた
1947年アメリカ
実業家ケネス・アーノルド が
小型機を操縦中ワシントン州上空で未確認飛行物体を目撃
彼は語った
「ソーサーが水面を跳ねるような動きだった」
それは形状ではなく動きの表現だった
しかし翌日、新聞はこう報じた
「空飛ぶ円盤(Flying Saucer)」
比喩は形になった
円盤は描きやすい
説明しやすい
未知を収めるのにちょうどよかった
映画や雑誌もその形を繰り返した
やがてUFOといえば、この形になった
空に現れる未確認飛行物体
人々はそれを円盤と呼ぶようになった
補足資料
未確認飛行物体(UFO)の形状が「円盤」として定着した経緯は、1947年のアメリカにおける報道を契機とする記録が広く参照されている。それ以前にも空中の謎の光や飛行体の目撃談は存在したが、形状は光点、葉巻型、飛行機状など多様であり、統一的なイメージは確立していなかったとされている。
1947年6月24日、実業家で自家用機操縦者でもあったケネス・アーノルドが、ワシントン州上空を飛行中に複数の高速飛行物体を目撃したと報告した。彼は後の取材において、その飛行の様子を「ソーサー(受け皿)が水面を跳ねるようだった」と説明したとされている。この表現は運動の比喩であったとされるが、翌日の新聞報道では「空飛ぶ円盤(Flying Saucer)」という見出しが用いられたという記録がある。
この報道以降、同様の目撃談が全米で相次ぎ、「フライング・ソーサー」という語が広く流通したとされている。報道機関は円盤状の挿絵を掲載し、雑誌や漫画も同様の形状を繰り返し描写した。1940年代末から1950年代にかけて、SF映画やパルプ雑誌においても円盤型宇宙船の描写が増加したとされる。
米空軍は1952年に「プロジェクト・ブルーブック」を開始し、UFO報告の収集と分析を行った。その記録には円盤型のほか、三角形、球体、葉巻型など多様な形状が含まれていたとされているが、一般社会における代表的イメージとしては円盤型が定着したと指摘されている。
1960年代以降、テレビや映画における宇宙人像と結びつき、円盤型UFOは大衆文化の象徴的図像となった。ロズウェル事件などの事例と関連づけて語られることも多く、メディアや出版物で反復されてきた経緯がある。
一方で、目撃証言の内容は時代や地域によって変化してきたとする研究も存在し、メディア表象と目撃報告の相互影響が論じられてきた。UFOの形状イメージがどのように形成され、拡散し、定着していったのかについては、報道史、民俗学、社会心理学など複数の分野で検討の対象となっている。
円盤という形状は、1947年の報道を契機として広範に流通し、その後の大衆文化と相互に作用しながらUFOの代表的図像として扱われてきた経緯がある。
断片 (リンク)
・[Kenneth Arnold UFO Sighting – NICAP Report PDF] (1947) – Center for UFO Studies (CUFOS)(アーノルド事件報告書)
・[Kenneth Arnold Sighting – University of Wyoming American Heritage Center] (1947) – University of Wyoming Digital Collections(アーノルドの報告書フォーム)
・[Project Blue Book ] – US National Archives)


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