No.36
スカイフィッシュは光学現象だと言われている
高速で飛ぶ虫が写っただけ
モーションブラー現象による誤認
そう説明されることが多い
1994年、ビデオ映像の編集中
コマ送りでその存在が発見された
棒状の体
側面に帯状のひれ
その動きは肉眼では確認できない
太陽を背にし
暗い背景を撮影する
そのとき高速で何かが横切る
シャッターが開く
わずかな時間にそれは数十センチ移動する
羽ばたきは毎秒およそ30回
写真には移動した軌跡と
羽の動きが記録される
目に見えないスカイフィッシュを
この撮影方法であれば
捉えられると言われている
空にはまだ未知がある
カメラだけに見える世界を
追い求める人々がいる
補足資料
スカイフィッシュ(Skyfish)は、細長い棒状の体と帯状のひれのような構造を持つものが空中を高速で移動しているように見える映像・写真として知られる対象である。主に1990年代以降、家庭用ビデオカメラやテレビ番組の映像解析の中で報告されるようになった現象で、未確認生物として紹介される場合と、映像上の視覚効果として説明される場合が並存している。
この現象が広く知られる契機となったのは、1994年にアメリカの映像制作者ホセ・エスカミーラ(Jose Escamilla)がビデオ編集作業中に発見したとされる映像である。映像をコマ送りで確認した際、肉眼では確認できない細長い物体が画面を高速で横切っている様子が確認されたと報告された。エスカミーラはこれを「スカイフィッシュ(Skyfish)」あるいは「ロッド(Rods)」と呼び、複数の映像作品やテレビ番組を通じて紹介した。
記録される形状は、細長い棒状の中心部分と、その側面に周期的な帯状構造が並んでいるように見える点が特徴とされる。これらの帯状構造は「ひれ」や「羽ばたき」に相当するものとして説明されることがある。多くの映像では、肉眼では確認できない速度で画面を横切り、スロー再生やコマ送りによって初めて認識されると報告されている。
撮影に関しては、特定の条件下で出現が記録されやすいとする説明が広く流布している。例えば、明るい空や太陽光を背にしながら、山肌や建物、森林など比較的暗い背景を画面内に含めて撮影する方法が挙げられる。また、ビデオカメラや写真撮影の際に高速で横切る対象が存在すると、シャッターが開いている短時間のあいだに対象が数十センチからそれ以上移動する可能性があるとされる。
映像上に現れる帯状の構造については、毎秒数十回程度の羽ばたきが記録されているとする説明が存在する。これらは、撮影装置のシャッター速度やフレームレートと対象の移動速度・羽ばたき周期が重なることで、軌跡のような形状として記録されるという説明とともに語られることが多い。
一方で、この現象については映像技術や昆虫学の観点からの説明も提示されてきた。高速で飛行する昆虫がビデオカメラのフレームレートよりも速い羽ばたきを行う場合、羽の動きが周期的な帯状の模様として写ることがあるとする指摘が存在する。特にハエやガなどの小型昆虫がカメラの近くを横切る場合、実際の体長よりも長い棒状の形状として映像に記録されることがあると報告されている。
2000年代以降、テレビ番組やドキュメンタリー番組、科学番組などでもこの現象は取り上げられ、屋内施設や自然環境での再現実験が行われたという記録がある。これらの試験では、高速で飛行する昆虫をビデオカメラで撮影した際に、スカイフィッシュと類似した棒状の映像が記録されたとする報告が紹介されている。
一方で、スカイフィッシュを未知の生物として扱う言説も継続して発表されており、インターネット動画や個人撮影映像を中心に多数の事例が共有されてきた。各国の空中映像や自然撮影の中で類似の形状が報告された例が存在し、未確認生物の一種として言及される場合もある。
断片(リンク)
・[Quest for the Invisibles – Skyfish] – Questfortheinvisibles.co.uk(スカイフィッシュ現象のビデオ分析とインセクトの翼拍動による錯視説明、撮影テクニックの文脈を含む)
・[UFO – Ufology – Flying Rods of Jose Escamilla] – Tarrdaniel.com(Jose Escamillaのフライングロッド研究レビュー、撮影方法と光学錯覚の文脈を含む歴史的まとめページ)
・[Rods: Flying Absurdities] (2006) –Skeptoid(目に見えない空飛ぶ「棒」が存在するかもしれないことを示唆する証拠も、もっともらしい仮説も存在しない)
・[Jose Escamilla Productor Director]–IMDb(Internet Movie Databaseホセ・エスカミーラ、プロフィールページ)


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